白内障は、年齢を重ねると目の水晶体が濁り、視力が低下する病気です。症状としては、視界がかすんだり、夜間の運転が難しくなることがあります。

このような症状が気になる方は、ぜひ当院での診察をお勧めします。

水晶体は、光を網膜でピントを合わせるためのレンズの役割を果たす組織で、主にタンパク質で構成されています。このタンパク質が加齢などにより酸化して変化し、濁ることで白内障が発症します。以前は進行した場合に失明のリスクもありましたが、現在では濁った水晶体を除去して人工レンズを挿入する手術が確立されています。この手術により視力の回復が期待でき、国内では年間約140万件の白内障手術が行われています。

軽度の白内障の場合や、すぐに手術のスケジュールが立てられない場合には、進行を遅らせる点眼薬を処方することがあります。しかし、白内障は基本的には薬では治らず、視力を回復させるためには手術が必要です。

国内では毎年多くの方が白内障手術を受けており、入院の必要がないため、診断を受けても慌てる必要はありません。手術で挿入する眼内レンズは一度挿入すると原則として交換の必要がなく、生涯そのまま使用できます。治療方針や手術のタイミングについては、医師とじっくり話し合って決めることをおすすめします。

視力の低下は生活の質（QOL）を損ねるだけでなく、事故などのリスクも高めます。そのため、日常生活に支障が出始める前に手術を受けることが推奨されます。また、運転免許の更新が近い場合は、早めに手術を受けることが重要です。白内障によって視力が低下しているため、眼鏡での矯正では視力が改善しないことがあり、免許更新が難しくなる可能性もあります。

手術後は視力が安定するまでに時間がかかることがあるため、早めのご相談をお待ちしています。

当院では日帰り手術に対応しております。